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年収8000万報道の経緯

今回は私が世間の注目を浴びた出来事である、「寿司職人 年収8000万」報道の経緯を話したいと思います。

放送作家さんとの偶然の出会い

2020年に新橋の知り合いの寿司店でとなりに座った放送作家の方と仲良くなり連絡先を交換したことが始まりでした。

2022年にAbemaの報道番組を担当されていたこの方から

「アメリカで成功されている方を探してまして、田中さんに話しを聞きたい」と連絡を受けました。

Abemaで放送された内容
参考までにリンクを貼っておきます。1:15~あたりから

インタビューは思わぬ方向に

「インタビューいいですよ」と返事をしました。

実際にインタビューをしてくださったのは紹介していただいた番組ディレクターの方だったんですが

話していくうちに、ちなみに年収いくらですか?

「えぇと、今の為替で言うと7000~8000万ですね」※当時$1=¥149

「えっっ!!」「それほんとですか!?」

「はい…」

「それ番組で話してもらうことできますか?」

「…あ、はい」

こんな感じです。

夢を与えられる存在になれるかもしれないという思いから年収を公開

年収を公開することに抵抗が無かったと言えば嘘になりますが、リスクよりもチャンスがある。誰かに影響を与えられる、夢を与えられるという思いが勝りました。

受け止められないほどの反響のデカさ

反響は想像していたよりもはるかに大きかったです。
もし日本にいたら受け止めきれていたか分かりません。

Yahooでトップニュースに

Yahooニュースのトップに上がり、コメント欄は荒れに荒れてました。地上波のほとんどのテレビ局から取材依頼が来て、店で働く合間を縫って対応していました。

SNSでこのことを解説する人も多く、嘘なのでは?年収と年商を間違えているのではということをよく言われているのを見聞きしました。

同業者、業界の方へ迷惑をかけているかもと思い悩んだことも

このニュースがきっかけで迷惑をかけている人がいるのでは?と思い悩んだ時期もありました。


同業の先輩からバカなことするなよと言われたり、変なのにつかまったねと嫌味を言われたこともありました。

いい反響も数えきれないほど

ただ、すごい!って言ってくれて褒めてくれる人もたくさんいたことが励みになりました。


私に影響されて寿司職人の道を目指すことにしましたという方からDMをもらうこともしばしばありました。

ご意見、ご質問などあれば連絡ください。
(すぐに返答できないこともありますがご了承ください)

円安や出稼ぎする日本人というニュースに伴って話題なることが多かったですが(ちなみに私には出稼ぎという感覚はまったくありません)

ここまで反響が大きくなった要因を考えると


ここまで反響が大きくなった要因の一つに

なんでこいつが?
なんで寿司職人が?

という感情も多少なりともあったからなのではと思っています。

特段の頭脳や身体能力を必要としない職業。

言わば誰でもなれる。

もっと言えば、

一昔前は学のない人や社会不適合な人が選ぶガラの悪い職業というイメージを持っていた方もいたと思います。

そんな寿司職人がなぜという感情が拍車をかけたのかなと。

野球選手や医者が年収8000万でも心がざわざわすることはないですが、

「寿司職人 年収8000万」「はいはいはい、えっ!!!」となるのかなと。

私の報道を見て寿司職人に夢持ってくれた方へ

野球選手や医者にはなれなくても寿司職人にならと夢を持ってくれた人も多いと思います。
ただ、補足させていただくと本当に優れた寿司職人の方々をたくさん知っている身としては

トップクラスの寿司職人になるのはものすごく難しいこと

だと思っています。

追いつこうにも背中すら見えないほど実力の差がある職人はうじゃうじゃいる

今まで一緒に働いた先輩の中に、この人には何年経っても追いつけないなと絶望的な差を感じる人が数人いました。

私が働いた数店舗で何人もそんな人がいるのだから業界全体での自分はまだまだだなと痛感しました。

技術的にも人間的にもスペシャルな人達がたくさんいます。

まずは距離を知る、そこで初めて戦略が立てられる

トップに触れることで自分との距離を知り、その業界にどっぷり浸かることで自分のとれるポジションが掴めてきます。

そこで初めて戦略が立てられるんです。

この人達には敵わないから勝負できないと思うのはもったいないです。
自分の強みを活かしてどう立ち振る舞っていくのか、
足りない部分を何で補うのか自分の中で仮説を立てて実績していくことが大事です。

年収8,000万を稼ぐ寿司職人は何人もいる

日本にもアメリカにも年収8000万を稼ぐ寿司職人は何人もいると思います。
もちろん自分もプレーヤーとしてではなく経営者なので、
そのくくりではさらに桁違いの額を稼いでいる人もたくさんいるかと。

お金だけがゴールではない

現場に立つ以上、

職人としてどう研鑽を重ねていくのか

が結局は1番大事です。

お金を1つの目標に

しかし、お金は1つの目標になります。お金という土台、安心を手に入れることでいろいろな事から解き放たれより自由になれます。

進みたい自分の道を邁進できるようになるでしょう。

渡米前から「年収5000万円」を公言

私は渡米した当初から「年収5000万円を稼ぐ」ことを目標にして周りにも公言していました。

勝負をかけたい40代で自分がやりたいと思ったことをやれるための
土台作りとして年収5000万円を目標に独立した経緯があります。

公言することで引き寄せ、この報道にも繋がっていったのかなと。

そう考えると全ては必然であり、ようやっとスタートラインに立てたという思いです。

勝負はこれから

ここからが勝負です。

最後に一緒に働いたことがある日本人のエピソードを紹介して終わりたいと思います。

2年前に私のところで一時期働いてくれた日本人の方がいました。
面識は無かったんですが、同じ寿司学校出身という縁で連絡を取るようになり彼がグリーンカードを取れたタイミングで私のところに来てくれてました。

彼から
「アメリカンドリームはまだありますか?」と聞かれ

「全然ありますよ」って言ったら

「もうアメリカンドリームなんてねーよって今までの職場の人には言われてましたよ」と笑ってました。

その方の行動力はすごく、また他州に移動して去年独立しました。
店舗の一角を間借りするスタイルで初期費用を抑え、1人で始められました。

私も同じスタイルです。

これは今まであまり移住の日本人寿司職人のロールモデルには無かったスタイルですが成功する道筋があります。近々、このロールモデルを「私の起業までの経緯」と題して記事にしたいと思います。

寿司ドリームありますよ

このことを世に発信できるきっかけを作ってくれた放送作家さんとの出会いに感謝しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

海外で働くのは厳しいのか?ついてこちらの記事に書いています。

アメリカの寿司職人のVISAについて知りたい方は必見です